目のかゆみがきっかけで目の周りの皮膚が悪化した
目のかゆみ治療を主体とした場合に、眼科で出される薬にはどういったものがあるのでしょうか?
眼科で出される主な薬には、以下のようなものがあります。
■ステロイド剤
・ひどい症状のときに一時的に使います。
目全体に行きわたらせる点眼剤タイプと、目のふちなど局所的に使用する塗り薬があります。
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・フルメトロン点眼液(参天製薬)
・リンデロン点眼液(塩野義製薬)
・プレドニン眼軟膏(塩野義製薬)
■抗アレルギー剤
・かゆみ物質であるヒスタミンを抑える成分などが含まれています。
ステロイド剤と比べて、効き目は緩やかですが、市販薬よりは効果が高いので、かゆみを感じた場合は病院で処方してもらうほうが治りが早いです。
・点眼薬は1回の点眼で15分くらいは痒みを抑える効果があります。
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・ザジテン点眼液(ノバルティスファーマ)
・パタノール点眼液(日本アルコン)
・リボスチン点眼液(参天製薬)
むむっ・・・眼科でもステロイドが出ましたね。
眼科で使われているステロイド剤の眼軟膏は非常に弱いタイプです。
強さレベルは「ランクⅤ 弱い week」となります。
ほぼ最下位の弱さとなりますが、目の周りの皮膚は非常に薄いため、よく効きます。
参考までにランクⅤで主に使われる他の軟膏には、以下の3つがあります。
こちらは皮膚科で出されるものとなります。
・酢酸デキサメタゾン(商品名:デクタン)
・酢酸メチルプレドニゾロン(商品名:ベリダームメドロールアセテート)
・酢酸ヒドロコルチゾン(商品名:コレトン、コルテス)
逆に、強いステロイド剤が目に入ると眼圧が上がり緑内障を引き起こす可能性があります。
そのため、眼科でステロイドを2週間以上使う場合には、眼圧を測る検査をしながら塗るようにしています。
個人的には、眼圧測定はエアー圧でビックリするから苦手です。
目に使う薬には副作用もあるため、眼科では負担の掛からないものから順にためす3ステップが原則です。
■ステップ1
人口涙液を使います。
涙に近い水分で作られた点眼剤。目に負担をかけず安全に使うことができます。
■ステップ2
抗アレルギー剤を使います。
ステップ1で効果がなければ、抗アレルギーの点眼剤を使う。
ザジテンは市販薬としても売られているため自己購入も可能ですが、医者と相談しながらがよいため、あくまで応急処置の購入としましょう。
■ステップ3
ステロイド剤を使います。
強いかゆみやむくみ、目やになどの症状が悪化している場合や、抗アレルギー剤が効かないときに使用します。
ただし、皮膚科のアトピー治療のように、症状が重い場合は、最初からステロイド剤をいっしょに使って症状を抑えてから、徐々に弱い薬に切り替えていく場合もあります。
ステロイド眼軟膏のなかにはプラジオマイシンという抗菌剤が含まれているものがあります。この成分はかぶれを引き起こすこともあるので、使用して赤く腫れた場合は医師に相談しましょう。
眼科では、目のふちや目自体は扱いますが、まぶたの症状は扱えません。
まぶたが痒いと掻いてしまい、眼球を圧迫するので弱いステロイドを塗ったほうが良い場合があります。皮膚科でもらったステロイド軟こうを目の周りに使うときは目に入れないように気をつけないといけません。
あと、塗る時は少量ずつ指に取り、鏡を見ながら薄く塗り伸ばすのが、目を守る塗り方のポイントです。