ドラッグストアで買えるステロイド│アンテドラッグを選ぶ時の注意点

ドラッグストアのステロイド.jpg

薬局やドラッグストアで買えるステロイドは強度ランクのStrong(強い)までしか置いてないわけですが、実際に買えるステロイド軟膏には、どんなものがあるのか気になったので見に行ってきました。

今回、見てきたドラッグストア2店舗は、スギ薬局とVドラッグでしたが、以下のような結果でした。

薬品名と強度ランクを紹介します。

■strong(強い)

・フルコートーF
・ベトネベートN軟膏
・ベトネベートクリームS

■strong(強い)※アンテドラッグ

・エンクロン軟膏EX
・エンクロンクリームEX
・エンクロンローションEX
・オイラックスPZ軟膏
・メンソレータムメディクイック
・グランキサEX液S
・プレバリンα軟膏

■medium(おだやか)

・セロナクリーム

■weak(弱い)

・テラ・コートリル
・ドルマイコーチ軟膏
・オイラックスA
・セロナ軟膏
・ワーボンプラス軟膏
・オイラックスデキサS軟膏

アンテドラッグという種類の軟膏が目立ちますね。
7種類の商品がありました。

ちなみに「アンチ」ドラッグではありません^ ^

※アンテドラッグ
アンテドラッグとは・・・皮膚表面の患部で効果を発揮したのち、体内に吸収されると低活性となる性質をもつ薬剤の総称です。

皮膚表面の、炎症や痒みにはstrongクラスで効き、体に吸収されるときはweakクラスになるステロイド軟膏です。

それを成分で説明すると…
strongクラスであるプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルが、患部で効いて皮膚から体内に吸収されると分解されて低活性化され、weakランクのプレドニゾロン程度に弱くなる…というわけです。

結局のところ、薬局やドラッグストアで販売しているステロイドでは、どの程度の炎症や湿疹の症状に対応できるのでしょうか?

まずは、症状の度合いと、それに対応できる強度ランクについて説明します。
アトピー性皮膚炎の症状の種類は4つに分けられています。
重症、中等症、軽症、軽微となっています。

【皮膚の症状に見合うステロイドの強さ】

■重症

高度の腫脹/浮腫/浮腫ないし苔癬化を伴う紅斑、丘疹の多発、高度の鱗屑、痂皮の付着、小水胞、びらん、多数の掻き壊し傷、痒疹結節など。
必要かつ十分な効果を有するベリーストロングないし、ストロングクラスの外用薬を選択する。
痒疹結節でベリーストロングクラスでも効果が十分に得られない場合は、その部位に限定してストロンゲストクラスを使用する場合もある。

■中等症

中等度までの紅斑、鱗屑、少数の丘疹、掻破痕など、ストロングないしミディアムクラスのステロイド外用薬を選択する。

■軽症

乾燥および軽度の紅斑、鱗屑などを主体とする。ミディアムクラス以下のステロイド外用薬を選択する。

■軽微

炎症症状に乏しく、乾燥症状主体、ステロイドを含まない外用薬を選択する。
・・・という基準がありますので、中等症までなら、ストロングランクのステロイドで対応できるようです。
(アトピー性皮膚炎診療ガイドライン【皮疹の重症度とステロイド外用薬の選択】参考)

しかし、注意しておかなくてはならないのは、医師でもないのに、アトピー性皮膚炎の症状を正確に判別できるのか?
皮膚の症状に見合ったステロイド軟膏を選択できるのか?ということです。

症状が軽いのに、強めのステロイドを選び、塗り方の指導がないまま、間違った塗り方をしたり、勝手に塗るのを中断して、ぶり返したりするかもしれないのが、薬局で買う場合のデメリットです。

今現在、使用中のステロイドとランクが同等と分かっていて買うのならいいのですが、突然の痒みを治したいがために、なんとなく選んで使う場合が心配なのです。

強度ランクと副作用のことを分かって買う人ばかりではないことで最も心配なのは、ストロングを顔、特に目の周りに塗ってしまわないかということです

特に、成人女性の方は、目の周りのカサカサや痒みが起こりやすいので要注意です。

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