血液検査より、もっと正確に調べるために皮膚テストというものがあります。
このやり方は実際の自分の皮膚の反応を見るわけですから、自分の肌のアレルゲンを特定するのに確実な調べ方といえるでしょう。
さて、皮膚テストと聞いて、まっ先に想像するのは『パッチテスト』ではないでしょうか?
ほかにも、皮膚テストは、あわせて5種類あります
これらのテストで、何のアレルギー反応があるかどうか調べます
アレルギーの反応にはいくつかのタイプがありますが、アトピー体質の場合はI型(即時型)アレルギー反応と、Ⅳ型(遅延型)アレルギー反応が関係しています。
■Ⅰ型の即時型といわれる病気
蕁麻疹、気管支喘息、アレルギー性鼻炎(花粉症含む)、そしてアトピー性皮膚炎があります
■Ⅳ型の遅延型といわれる病気
接触性皮膚炎、ツベルクリン反応、そして、こちらでもアトピー性皮膚炎があります。
症状でいうと、湿疹、かぶれなどが該当します。
これらのテストの最大のメリットは、その場もしくは、48時間以内にアレルゲンを正確に特定できることです。
■スクラッチテスト
即時型アレルギー反応のアレルゲンを調べる検査です。
つまり、蕁麻疹が出るかどうか見るわけですね
腕の内側の皮膚に針先で5mmほどのひっかき傷をつけ、アレルゲン液を落として15分後に赤くなっていないか、痒くないかなどの反応をみます
どんなアレルゲンに反応する抗体があるかを調べられます
■皮内テスト
アレルゲンエキスを皮膚の内側に直接注射して反応を見ます
■パッチテスト
遅延型アレルギー反応を調べる検査です。
つまり、湿疹が出るかどうかを調べるわけです
これで陽性と出た物質は、皮膚炎を起こす原因である可能性が非常に高いといえます
アレルゲンエキスや原因と思われる物質を上腕の内側の皮膚に貼り48時間後に反応をみます
4から5種類だと上腕に行い、それより多い場合は背中に貼ります
例えば、化粧品かぶれなどを起こしている可能性がある場合は、その化粧品をパッチテストして、原因物質かどうかを確認することができます。
■光線照射テスト
大人のアトピー性皮膚炎で顔が赤くなり治りにくい場合は、光線過敏症の可能性があります。
一定量の紫外線をあててみて、どの程度赤くなるか、かゆみが出るかを調べます。
■使用テスト
湿疹の誘因になる成分の有無を調べるために約1週間使ってみます。
赤く腫れてくるときは中止します。
その後、症状が良くなれば、試した品に炎症の誘因があると推測します
血液検査より、さらに詳しく反応を見たいなら、これらの皮膚反応検査を依頼することをおすすめします。
パッチテストにより、思わぬアレルギーが発覚することも・・・