アトピーの合併症の種類|バリア機能の低下が原因で感染経路ができる

アトピー性皮膚炎は、かゆくて掻くことから
皮膚の感染症をおこしやすいので気をつけましょう

いわゆる合併症というものです

アトピーの皮膚は角質層が荒れ、バリア機能が低下してるので
細菌やウィルスが角質層をすり抜け、皮膚内部に侵入します

アトピーの肌は感染しやすい状態になっているのです

しかも、アトピーは強いかゆみを伴いますので皮脂膜を
ぼりぼりと掻き壊し、自ら感染しやすい状態にしがちです

アトピーの主な合併症を紹介します

水イボ(伝染性軟属腫〔でんせんせいなんぞくしゅ〕)

伝染性軟属腫ウィルスが原因で感染します
イボの中心が、へそのようにくぼんでいます

子供がプールで感染することが多い病気ですが
大人にも感染します。アトピーの皮膚の状態は
菌が入りやすく健康な皮膚の人より移りやすいです

イボが小さいうちは痛みも少なく自宅で処置できます
やり方は、ピンセットでつまみイボの中身を出したあと
抗生物質の軟膏を塗るだけでよいです

病院に行くなら麻酔シートを使う病院をおすすめします
麻酔シートの使い方は病院へ行く日に貼っていくだけです
痛みもなく処置してくれるので、ありがたいです

とびひ(伝染性膿痂疹〔でんせんせいのうかしん〕)

とびひは大人にもうつる接触感染なので気をつけてください
症状は、かきむしった傷の周辺が赤くなり水疱ができて
膿んで汁が出てきます

アトピーも痒いけど、とびひは更に強い痛痒さがつらいところ
かゆくて掻き壊すと次々にただれて伝染していきます

とびひの感染から守るために大切なこと
・とびひの患部を触ったら洗う事
・とびひの症状がある人は必ず飲み薬を飲む事
・とびひの人と浴槽に一緒に入らない事
アトピーの方は引っ掻き傷や、掻き壊した傷があるため
お子様がとびひの場合、お風呂に一緒に入ってはいけません

カポジ水痘様発疹症(単純ヘルペス)

アトピーが原因の単純ヘルペスは40度近い熱がでます
口内炎や歯茎の腫れ、顔全体に感染することがあります
ピリピリした痛み、かゆみがあります

単純ヘルペスは感染力が強いので、直接的な接触のほか
ウイルスがついたタオルやグラスでも感染しますが
接触がないかぎりは感染しません

角結膜炎

目の周りの湿疹がひどくなると目が半開きになり
細菌に感染しやすくなり角結膜炎を起こしやすくなります

目のアレルギーで特徴的なのは強いかゆみです

花粉やハウスダストが原因のアレルギー性結膜炎では
強いかゆみの他に、まぶたの裏側が盛り上がったり
充血や目やになどの症状が出ます

またアトピー性皮膚炎と合併することが多くあり
重症になりやすいので注意が必要です

網膜剥離

目の周りの湿疹がかゆくて、こすったり叩いたりすると
網膜剥離になるケースがあります

アトピー性皮膚炎では網膜自体が弱いとも言われています
網膜剥離の主な前触れを紹介します

・視界が狭まる
・目の前にヒモのようなものが飛んで見える(飛蚊症)
・いつもより陽射しがまぶしく見える

これらの兆候があったら眼底検査をすることをお勧めします
また、目の周りが痒くても強く掻かないようにしましょう

白内障

白内障は目のレンズの役割をしている水晶体が濁る病気です

白内障も網膜剥離と同様に目の周りの湿疹が痒くて
掻いたりこすったりが原因といわれています

網膜剥離と比べ、強くこすっていないケースでも発症することから
アトピー素因が強い人がなりやすいのではないかという説もあります

円錐角膜

円錐角膜は角膜の中央部が尖るように薄く円錐状になります
角膜が不均等にゆがんだり、乱視ぎみになります

眼科で進行を抑える専用ハードコンタクトを作り進行が
止まるようにしていきます

ここで紹介した、主な合併症の症状が該当している場合は
早めに医者に診てもらうようにしましょう

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