アトピーの保湿剤が何種類もあるわけ|湿疹の症状に合わせて選ぶのが大切

バリア機能を復活させることは、アトピーを治す為にとても重要なケアといえます。

アトピーの炎症が治まり安定してくると、保湿剤による皮膚の保護をするだけでよい軽い症状となります。

まずは、この状態を目指したいものです。

基本は、肌に足りない水分を補う、乾燥から守るなど、皮膚の外部からアプローチする保湿剤によるスキンケアが中心となります。

乾燥した部分はバリア機能が弱い部分です。

かさかさ、鳥肌っぽい、しわしわは炎症の一歩前
肌が保湿ケアを求めていると思いましょう。

皮膚科で処方される主な保護薬と特徴は以下となります。

  白色ワセリン

・皮膚の保護や保湿に広く使われる
・油分を含み少しベタつくが、そのぶん保湿効果が高い
・ジクジクした湿疹には向かない
・水をはじく
・かぶれにくい

アズレン(アズノール軟こう)
・消炎剤を含むので軽い炎症にも有効
・基剤はワセリンなので少しべたつく
・薄い青色で塗りのばすと透明になる
・かぶれる場合がある

尿素軟こう(ウレパール、ケラチナミン、パスタロン)
・角質の水分量を増加させ、皮膚をなめらかに保湿する
・水仕事の後にハンドクリームとして手軽に使える
・ひび割れた傷に塗ると滲みる
・10%と20%入りがあり尿素の濃いほうがヒリヒリする

ヘパリン類似物質含有軟こう(ヒルドイド)
・血液の循環をよくして、しこりをやわらげる
・ベトベトしない
・保湿効果が高い

ザーネ軟こう
・ビタミンA入りの軟こう
・カサカサした皮膚に向いている
・ワセリンではベタベタしすぎるというときに使う
・ジクジクしたところには使えない(滲みる)

亜鉛華単軟こう
・保湿効果は低いため炎症の保護薬として使う
・ジクジクした傷のある湿疹に使う
・紫外線を通しにくい(日焼け止めとして使える)
・保湿薬の上に重ね塗りして使うこともある(乳首湿疹など)

皮膚が保湿され、乾燥肌ではない状態になれば菌や汚れなど肌への刺激を跳ね返し、かゆみもおさまります。

カサカサするときは、保湿薬を朝、昼、晩と定期的に塗りましょう。

入浴後3分以内を目処に保湿剤でコーティングすれば、湯舟で得られた水分をキープしやすいです。

洗顔や手洗い後、水仕事、土いじり後に保湿するのは普通ですが、新聞や書類などをごそごそと触るだけでも手は乾燥しますよ。

保湿剤のしっとり感がなくなった場合は塗り重ねせずに、それまでの保湿剤についたホコリなどの汚れを一度洗い落としてから新しく塗るようにしましょう。

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