アトピー肌の方のシャワー利用率は高いです
お湯に浸かると、ガサガサのアトピー肌にしみるから
お風呂の代わりにシャワーのみ、という方は多いです
たしかに、お風呂に浸かる場合は水位の分だけ水圧が
かかるので、肌に浸透しやすく、塩素が多分に
含まれているお湯であれば、滲みてしまうことも･･･
水が滲みる程のガサガサ肌で引っ掻き傷があるなら
残留塩素には漂白作用もあるので、滲みて痛いです
かといって、シャワーのお湯であれば皮膚にやさしい
かといえばそうではありません
塩素は、温度が高いほど、時間が経過するほど減る性質が
あります
お風呂のお湯も、シャワーのお湯も同じ給湯機器から
得ています。もちろん、台所もそうです
中には、給湯器を使い分けている方もいるかもしれませんが
おおむね、同じ熱源からお湯を得ているはずです
例えば、一番普及されている都市ガスの直圧給湯器の場合
水道水が機器給水側に入り、熱交換機を通過することにより
瞬間でお湯に変わり、出湯口からお湯が出て、配管を通じ
お風呂や、洗面台、台所に供給されるようになっています
お風呂の場合、自動運転で湯張りを行ったとして
湯張り後、放置時間があれば残留塩素は抜けていきます
時間が経つほど、減っていくのです
シャワーの場合は、給湯器から出たままのお湯を
すかさず浴びることになります
水道水そのものより、熱交換により塩素は減りますが
お風呂の貯め湯より残留塩素濃度は高いのです
シャワーの湯質は、１番風呂に近い湯質と言えます
お風呂と比べて、残留塩素濃度が高いお湯を浴び続ける
ことになります
シャワーのみの人が増え、塩素の影響を受け乾燥肌に
なる人が増える傾向があるのは、こういった理由からです
アトピー肌への影響としては、何があるのでしょうか？
アトピー肌の方は、乾燥が起これば炎症が悪化します
塩素は、肌から吸収されるのをご存知ですか？
お風呂のお湯の塩素濃度が低くなるのは、時間が経った
だけでなく、入浴した人の皮膚に吸収されていくから
減っていくのです
アメリカで報告された情報ですが、塩素は気化しやすい為
シャワーを浴びている間、危険な塩素ガスを吸い込んでいる
というのです
その内容は、１５分間シャワーを浴びると、１Lの水道水を
飲むのと同じ程度の残留塩素を吸い込んでいるとのことです
汗をかく季節に、さっとシャワーを浴びるケースや
洗髪する場合など、シャワーはアトピー肌にとって不可欠な
存在かと思います
塩素除去ができるシャワーヘッドを検討する方が増えるのは
こういった背景があるからなのでしょう
設置されていないなら、湯に浸かるほうが皮膚には安全ですね