カルキ臭が変化する3つの原因|水道水に含まれる塩素濃度の基準とは

水道水には、どれだけの塩素が入れられているのでしょうか

もし、塩素を入れる量が多いと、髪や皮膚を傷つける原因にも
なりますから気になりますよね?

塩素はアトピーに対してどのように影響するのでしょうか?

塩素は、皮膚の細胞に直接刺激を与えます
そして、皮膚の乾燥、痒み、皮膚のバランスを整える役目の
常在菌を痛めつけます

結果的に、皮膚のバリア機能を低下させ、角層の水分保持が
できなくなり、刺激に弱い肌に変えてしまうのです

そんな塩素の入った水道水を、私は飲んできました

私が小学生の時、夏になると学校帰りの途中でのどが渇き
小さなタイル工場のおばちゃんに頼み、コップも借りて
水道の水をよく飲ませてもらっていました

おいしい水とか、ミネラルウォーターなどという意識や
習慣もない時代です

カルキ臭さを感じながらも、飲めればいいので、ごくごく
飲ませていただきました

今どきの水道水は、どこで飲んでも、あの時ほどのカルキの
味はしなくなりました

どこでも同じような水が飲めるようになったのでしょうか?

水道水に含まれる塩素濃度は、地域によって違います

塩素濃度の単位ですが、ppmであらわすことが一般的です
1ppmはmg/Lで表すと1mg/Lとなります

感染症を防ぐ観点から、給水栓において遊離残留塩素が
0.1mg/L以上確保されていること、かつ上限は1mg/L以下
であることが、水道水の遊離残留塩素濃度の基準値です

国が殺菌のために、水道水で使用を認めているものは
次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム、液化塩素の
3種類です

カルキ臭さが、いわゆる塩素の匂いということになりますが
このうち次亜塩素酸カルシウムがカルキ(塩化石灰)臭の
元となっています

浄水場では、給水配管の末端のほうでも遊離残留塩素が
0.1mg/Lを下回らないように塩素剤注入を行っています

東京や大阪などの水と比べ、地方の水はおいしいという
方もいれば、日によってカルキ臭が違うとか、夏になると
カルキ臭くなるなど、カルキ臭って変化しますよね?

今、挙げた例ですが、すべて根拠があるのです
その理由は、以下の通りです

①地域によって公共の水道の水源が違う
②浄水場から飲む場所までの距離が違う
③季節ごとの温度に合わせ、塩素濃度を任意に変化を
付けていること

配水管中の塩素は、滞留時間・水温・水質により変化します

①については、地下水、川、湖などさまざまであること
当然、水源の水質によって塩素を入れる量は変わってきます

②については、残留塩素の特性に関係があります

つまり、残留塩素は時間とともに減少する性質があるため
浄水場を出る際には、少し多めの残留塩素濃度となるように
設定されることが行われているからです

水道法の基準では、遊離残留塩素濃度の上限は1ppm以下です
浄水場の出口濃度は0.8~1.2mg/Lと高めになっています

問題は、給水末端においても殺菌できる塩素濃度に調整する
のですから、途中の方はそれより濃い状態になることです

そのため、浄水場近くでは1mg/Lほどの濃度になることも
ありますが、平均して0.4~0.8mg/Lのようです

③については、塩素と水温の関係が影響してきます

気温(水温)が高くなると、残留塩素が減少しやすいため
気温や水温の変化に合わせ、浄水場出口の残留塩素濃度を
調整するのです

30℃を超えると、塩素が揮発しやすくなるため
測定ばらつきも起こりやすくなります

1年の中で、2月が最も浄水場出口の残留塩素濃度が低いこと
が挙げられます。地域によって違いますが、0.5mg/L程度と
いう統計結果があります

残留塩素濃度が最も高い値を示すのが、6月上旬~9月末です
地域にって違いますが、0.8mg/L程度のようです

夏に飲ませてもらったカルキ臭い水の理由がわかりました
アトピー肌が、夏に悪化したという方は、自宅の水道水の
塩素濃度を疑ってみたほうがいいかもしれません

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