アトピー湿疹や蕁麻疹など、痒くて眠れないほどの
急なかゆみの鎮め方で効果的なのが冷やすことです
冷やし方にもいろいろありますが、私がよく使うのは
アイスノンや保冷剤を使って冷やす方法です
それぞれの特徴について調べました
■保冷材
保冷材とは、高分子ポリマーなどに水分を吸収させ
ナイロンや不織布の袋タイプか、樹脂ケースに封入し
冷凍庫で凍らせて使用するものです
最近では、災害など緊急用の蓄冷剤として売っている
ことも多いようです
たしかに、停電時の冷蔵用に使えなくもないですね
さて、保冷剤にはナイロンや不織布に入ったものと
樹脂製のハードケースに入ったものがありますが
皮膚の痒みを鎮めるには、どちらがよいのでしょうか?
ハードケースは向いていないと思います
固くゴツゴツして、落ち着かないんですよね・・・
患部に直接押し当てて、痒みを鎮めるにはナイロンタイプが
使いやすいです
ただ、保冷時間比較したら、ハードケースが長持ちです
理由は2つあり、1つは内蔵の蓄冷剤の量が多いこと
もうひとつは、外気との断熱がされていることです
保冷効果UPし、長持ちさせるならナイロンや不織布
の場合も、断熱すれば効果的なわけです
やり方は、空気の層を作るように新聞紙やダンボールや
タオルなどで巻くといいかと思います
それと、痒みを鎮めるには、冷たいほうがよいです
通常の保冷剤は0℃タイプといわれるものです
ナイロン、不織布、ハードケースも揃っています
強力保冷剤という、マイナス16℃タイプのものを
知っていましたか?
こちらのタイプは、ハードケースのみです
ならば、これが一番効くのかな?と思いたいところですが
ワナがあります
0℃を持続する能力は、0℃タイプのほうが上なのです
どういうことかというと、マイナス16℃などの
氷点下タイプは、温度上昇が早いため、使用中に
0℃より高くなってしまう傾向があるのです
一晩、痒みを忘れて寝たいなら、0℃を維持できるタイプが
安心ですよね
0℃タイプは0℃を、容量によりますが8~10時間維持できます
凍るまでの時間も、0℃タイプは冷蔵庫が詰まった状態でも
24時間で凍りますが、マイナス16℃タイプを完全に
凍らすには、約3日以上必要となるようです
しかも、冷凍庫を空にしないといけないようですから
こちらを選ぶことは、現実的になさそうです
■アイスノン
猛烈なかゆみには、アイスノンでは物足りませんでした
かゆみが一段落して気持ちも落ちつき、冷やしながら
寝る時であれば、アイスノンがちょうどよい感じでしたね
いろいろなタイプから選べますし、10時間冷却タイプなら
朝までもつのも助かります
日中使用で、かゆみも少ないのなら「首もと用」のものが
巻いて使えるので調子いいですよ
ジェル袋が2個入り、2時間程度は冷たいです
■ペットボトル
屋外での痒み対策として、ペットボトルに水を9割ほど入れ
凍らして持ち運べば、痒い時にあてがえるので便利です
普段の、ちょっとした痒みにも使いやすく、飲んで体の内側から
冷やすことにも活躍してくれるので、おすすめです
■市販されている保冷剤の特徴
【不織布タイプについて】
・不織布タイプは結露を防ぐ利点がある
・ひんやり感が少なく、皮膚のかゆみを鎮めるには向いていない
・皮膚にあてた時も、ザラッとした感触がある
【ナイロン(フィルム)タイプについて】
・不織布タイプより容量が多いため、冷やす力は、こちらが上
・結露するが、ヒンヤリして気持ちいい
・冷たく感じるので、かゆみを鎮めるのに向いている
・さまざまなサイズが揃っているので、ポイント痒みの場合に
患部の大きさ範囲にあったものが選べる
・刺身や、ケーキなどを買ったときに付いてくるので
保存しておくと、どんどん増やすことができ経済的
(患部が広範囲のときは、大型のものか、複数使えばよい)
【ナイロンタイプのサイズ例】
一般用
100×170mm
140×215mm
食品用
75×75mm
75×100mm
55×125mm
55×135mm
【ハードケースタイプのサイズ例】
138×196×26mm
164×255×25mm
150×180×28mm
195×288×22mm
保冷剤は、冷凍庫で冷やし、繰り返し使えるところが経済的です
それが最大の利点ではないでしょうか?
ステロイドを使わず、痒みをマシにしたい・・・
または、脱ステ中の痒みを何とかガマンしたい・・・
そんな場合にも、活用してみてはいかがでしょうか?
なんとかしたい、陰部の掻き壊しにも使えますよ