アトピーの目の周りのかゆみは、目のアレルギーがきっかけで起こる場合があります。
目のアレルギーでもっとも特徴的な症状は、痒みが強いことです。
とくに多いのが『アレルギー性結膜炎』で、その原因となるのはハウスダストや花粉です。
その場合、強い痒みのほかに目やにや充血があります。
また、まぶたの裏側がボコボコと盛り上がった感じになったりします。
この、かゆみをほうっておくと、アトピー性皮膚炎につながりやすくダメージが大きくなります。できるだけ早く病院に行くことが大切です。
皮膚の炎症があると、ついつい目の周りを掻いてしまいます。
そのときに、眼球を押してしまい、目の粘膜が傷つき白内障や網膜はく離といった目の病気になる場合があるのです。
このように、目の症状と目の周りの皮膚の症状の両方が起きている場合は、眼科にも皮膚科にも通うほうがよいです。
目の中に関しては、当然、眼科におまかせですが、目の周りの皮膚に関しては皮膚科に診てもらうのです。
眼科ではどんな診断をされるのでしょうか。
眼科は「かゆみの有無」や涙の中や目やにに「IgE抗体」や「好酸球(こうさんきゅう)」があるかどうかでアレルギーを診断してくれます。
IgE抗体の検査はろ紙でおこなわれます。
アレルゲンを特定する場合は血液検査までおこないます。
アレルギーは皮膚や鼻、口やのどにも関係があります。
問診のときには、これらの部位でおきていることがあれば、それも伝えておくことが大切です。
アトピー性皮膚炎から起こる目の病気もあります。
顔、目の周囲のアトピーの影響で、角膜や結膜を傷つけ感染し炎症が続くようになる「角結膜炎」にも注意しましょう。