アトピー肌の方で、頭がかゆくて寝ている間に頭皮を
掻きむしり、抜け毛が増えてしまったという方は多いです
成人のアトピーは顔に発症しやすいです
頭皮の基本構造は顔と同じで、毛穴の量や大きさが違う
程度です
顔に洗顔料を使って洗いすぎると、顔の角質がボロボロに荒れ
乾燥を促進させてしまうように、頭皮の場合はシャンプーに
気を配らねばなりません
シャンプーで一番気を付けなければいけない成分は
界面活性剤が入っていないか?です
界面活性剤入りのシャンプーで洗いすぎると、どんなことが
肌で起きるのでしょうか?
洗いすぎの頭皮は、角層がボロボロになることにより頭皮が
薄くなります
炎症で毛穴が大きく開き、皮脂腺に栄養が行くようになり
毛根が育ちにくくなるのです
頭皮の毛穴のサイズは、顔の毛穴より大きく10倍程度です
顔より界面活性剤が吸収しやすいから要注意ですね
シャンプーで、壊れた頭皮のバリア機能が元に戻るには
最低でも3日間は必要です
その間もシャンプーを毎日繰り返していたら、角質の再生が
間に合わず、皮膚は縮んで薄くなり毛根が育たないのです
頭皮が薄くなると、根をしっかりと、はれないのです
頭皮の汚れは、34℃程度のぬるいお湯で落とせます
「湯シャン」と言われている方法ですが、皮膚の弱い
アトピー肌の方は、特に実践するといいのではと思います
頭皮と髪が健康になると言われている湯シャンですが
正しい方法をご存知でしょうか?
■正しい湯シャンの方法を紹介します
1.洗髪前にブラシで汚れを落とす
効果としては、ベタつきや臭い、痒みを防ぐことができます
ただし、皮膚表面を傷つけないように気を付けます
2.シャワーで汚れを落とす(ざっくり程度)
34℃程度がベストです
やや、ぬるく感じると思いますが、この程度で皮脂汚れは
落ちるのです
お湯の温度が38℃以上になると、皮脂が落ちやすくなり
乾燥してしまいます
適度に皮脂を落とせるのが34℃前後なのです
3.頭皮を丁寧にお湯洗い
指の腹を使い、やさしく地肌を洗います
毛穴をキレイにするつもりでやるのはNGです!
そっと撫でる程度にしないとバリア膜を壊してしまいます
4.タオルドライで自然乾燥
タオルで髪をくるみ、軽く押し叩き、水分をふき取ります
ドライヤーはなるべく使わないようにするか、使っても
完全に乾かすような当て方はしないことです
髪形をショートヘアにしておけば、タオルドライも簡単で
ドライヤーも冷風でサッと乾き、髪と地肌へのダメージを
ずいぶん減らすことができます
ロングヘアの場合は、ドライヤーの吹き出し口を頭皮から
15cm以上離して、温風を使いながら髪自体が熱を持つ前に
冷風に切り替えるといった交互運転をします
15cm離すワケは、温風の温度が60℃を越さないように
髪にあてる必要があるためです
髪の毛のタンパク質は60℃の熱で変性するからです
髪を完全に乾かさないのは、髪の表面のキューティクルを
守るためです
キューティクルが乾いてめくれ上がると、内部の水分が
蒸発しやすくなるのです
髪の根元をサッと乾かすつもりでドライヤーを当てて
毛先は完全に乾かさないようにするのがポイントです