寒がりの彼がアトピー肌で手編みのマフラーを編んであげたくても、かゆくならないか心配になりますよね。
一般的に、アトピー肌や敏感肌の方には、綿100％ならOKとよく聞きますが、マフラーでも同じことが言えるのでしょうか?
首筋は、頭部の動きに従って、曲げ伸ばしがひんぱんにおこなわれる部位です。
体の中でも、動きやすさを必要とする部分の皮膚は薄くできています。
手のひらや、足の裏のように、皮膚が強くできていないので刺激にも弱いのです。
アトピー性皮膚炎を悪くさせる原因のひとつに「こする」という刺激が挙げられます。
寒い冬は、タートルネックやマフラーをすると、首の周りが暖かくなるわけなのですが、肌の敏感なアトピー肌の方にとっては、これらでチクチクこすれるのはアトピー悪化の原因となるので注意が必要です。
毛糸100パーセントのセーターなどを着ると、首が真っ赤になる場合もあるので、刺激を避けるためにも極力、着ないようにしたほうが良いでしょう。
首が痒く湿疹があったり、アトピー跡の黒ずみなどが気になる場合、隠したい気持ちになるので、どうしても首に何かを巻きたくなります。
そんなときは、首に刺激がないように、シルクのスカーフを巻いてから
綿、カシミヤ、ウール素材のマフラーを巻くか、１つで済ますのであればマフラーの素材もシルクを選ぶと良いでしょう。
軽度のアトピー肌や敏感肌の方の首なら、これで良いケースがほとんどですが、中程度以上のアトピーですと、綿でもシルクでも首にまくこと自体がとにかく痒くてイヤ・・・という方が多いです。
無理せず、何も付けないか、保護用にワセリンを薄く塗ってからスカーフを巻くと、静電気やこすれによる刺激をいくらか和らげることができますが、洗濯が大変になるのが欠点ですね。
また、人によって綿は大丈夫だけど、アクリルやウール、ポリエステルがダメという方もいれば、毛糸はダメだけどアクリルなら大丈夫という方もいるのです。
よく使われる毛糸には、ウール（メリノウール）、綿、カシミア、シルク、アンゴラ、モヘア、アクリル、アルパカがありますが、この中で刺激が少ないのは綿、シルク、カシミアです。
刺激の少ない順から並べると、シルク、綿、カシミアの順です
赤ちゃん用の綿糸や、シルク混の糸もデリケートな肌に向いているようなので、手編みのマフラーをプレゼントに検討されている方には良いかもしれませんね。
確実な判断方法としては、糸選びの段階で、実際に触わるかマフラーに使うならば首に当ててみるのが一番よい方法です。
できれば、どんな素材、毛糸ならチクチクしないか、あげたい人と一緒に店に確認に行くか、直接聞くと良いかも。
でも、プレゼントで驚かせたい場合はそうもいきませんよね？
シルクがチクチクしないか、それとなく聞いてみるか
サンプルでの確認などはいかがでしょうか？
彼が普段身に付けている素材をチェックするなどしてみるのもよいかもしれません。