顔の湿疹や、目の周りの赤みを改善する漢方薬はあるのでしょうか?
なるべくステロイドに頼らずに治したいです・・・
漢方薬で湿疹を治したいという方は、たくさんみえますが
大半がステロイドを使い続けるのに抵抗があるという理由のようです
漢方薬のイメージは、どんなものでしょうか?
体にやさしそう、副作用がなさそう、体質から改善できそう・・・
でも、即効性がなさそう・・・という感じではないでしょうか?
体質改善のイメージが強い漢方薬ですが
皮膚トラブルに効くものも多数存在しています
漢方の考え方は、皮膚トラブルは体の内側に問題があるという
考え方です。体質に原因があるから体質改善をしましょう
そうすれば、皮膚トラブルもなくなりますよ…という考え方ですね
最近では、飲むきっかけこそ医師にすすめられたからという方が
多いのですが、自分で調べて購入する方も増えているようです
皮膚トラブルに効く効果的な漢方薬を、症状別に紹介します
■アトピー性皮膚炎
【赤みや熱感を伴う皮膚の症状に】
黄蓮解毒湯(おうれんげどくとう)
【慢性的なかゆみを伴う皮膚症状に】
温清飲(うんせいいん)
【目の周りが赤くなる皮膚症状に】
梔子柏皮湯(ししはくひとう)
【かゆみと疲れが強い。免疫を整え、体力を補う】
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
【体力がなく疲れやすい、皮膚が乾燥している】
黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
【口の渇きがあり、炎症やかゆみが強い】
百虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
■乾燥肌・敏感肌
【乾燥肌でかゆみを伴うこともある】
当帰飲子(とうきいんし)
【体力があまりない。免疫を整えながら皮膚を丈夫に】
黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
■シミ
【ストレスや冷え、月経不順をともなうタイプに】
加味逍遥散(かみしょうようさん)
【冷え・のぼせがあり、肝斑を含むシミに】
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
■シワ
【しわの原因である乾燥加齢に対して、生命エネルギーを補う】
八味地黄丸(はちみじおうがん)
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
【乾燥肌でかゆみを伴うタイプに】
当帰飲子(とうきいんし)
■ニキビ
【赤みや炎症が多い、皮脂が多い】
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
【胃腸が疲れていて口の周りにできる】
半夏寫心湯(はんげしゃしんとう)
【便秘気味でイライラが強い】
加味逍遥散(かみしょうようさん)
【急にたくさんできる大人のニキビ】
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
【顔色が悪く冷えをともなう】
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
【顔が赤黒く月経周期でニキビが悪化しやすい】
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
■肌荒れ全般
【乾燥と痒みがある】
温清飲(うんせいいん)
【ホルモンバランスの乱れによる肌荒れ】
加味逍遥散(かみしょうようさん)
【ストレスや疲れによる肌荒れ】
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
【皮膚の乾燥、新陳代謝を高めてターンオーバーを整える】
当帰飲子(とうきいんし)
漢方薬は、人それぞれで、合う、合わない人がいる・・・
というイメージもありますよね?
漢方では、からだの「気・血・水」のバランスを見るそうです
胃腸の状態、体力、体型、声、顔色、抵抗力などの状態を
総合的に見て、「証(しょう)」を診断します
「証」を正確に判断するには、漢方医の診察が望ましいようです
副作用がないとイメージされる漢方薬ですが、全くないわけではありません
まずは、2週間服用し、副作用が出ないか確認しましょう
副作用の問題がなければ、症状の変化があったかどうかもチェックします
それに応じて、薬の種類や、量、飲む頻度を調整していくべきです
あと、難しいのが副作用の見極め方です
漢方薬を飲み始めると、症状が改善していく途中の段階で
不快に感じる変化もおきることがあるからです
これは、好転反応といって数日で治まりますが、素人の判断ほど
危険なものはありません。不安に感じる変化が起きたのなら
漢方の専門医か、薬剤師などに相談するようにしましょう