皮膚科が処方する非ステロイド外用薬には、どんなものがあるでしょうか?
写真付きで10種類(販売中止品をのぞくと9種類)をまとめてみました
そもそも非ステロイド軟膏とステロイド軟膏の違いは何でしょうか?
それは、軟膏の成分の中にステロイドホルモンが含まれているか
どうかの違いです
軟膏に含まれるステロイドホルモンは、私たちの体の中の副腎という
部分で作られる、副腎皮質ホルモンに人工的に似せて作られたものです
また、人工的に合成されただけではなく、作用を強めた種類もあるので
必ず医師の指導を受けて塗り方、減らし方を守る必要があります
これを読まれている方は、なんらかステロイドの副作用について
知っていて敬遠したい人か、実際に体感した方かな?と思っています
一度、ステロイドの副作用で辛い思いをした方は、非ステロイドの軟膏で
治療を考えている方も多いはずです
皮膚科の医師に、非ステロイドの外用薬を出してもらうように相談するのが
良いと思います
ただし、炎症の程度が中度以上の場合は、ステロイド薬を使用し炎症が治まったら
ステロイドの強度を下げたり、量を減らす方法を取り、段階的に非ステロイド化する
のが望ましいといえます
効能で比較すると、ステロイドは効き目が抜群、副作用も強い
非ステロイドは効き目は弱くなるが、副作用は少ないというものです
非ステロイドは、副作用がまったく無いと誤解されないようにしてください
皮膚科で処方される、非ステロイド軟こうを画像入りで紹介します
商品名:アンダーム
一般名:ブフェキサマク
副作用:この薬は、接触皮膚炎のリスクが懸念され
現在販売中止となっています
商品名:スタデルム
一般名:イブプロフェンピコノール
赤くなって、痒くなって、腫れるなどの、菌などの炎症を抑える
副作用:赤み、かゆみ、ほてり、腫れ、ひりひり感など
接触皮膚炎、光線過敏症、胃不快感、上腹部痛、下痢、肝機能異常
商品名:ベシカム
一般名:イブプロフェンピコノール
消炎鎮痛剤。筋肉、関節などにも作用します
副作用:赤み、かゆみ、ほてり、腫れ、ひりひり感など
商品名:コンベック
一般名:ウフェナマート
痛みや腫れのある皮膚病の治療に用います
副作用:赤み、かゆみ、ほてり、腫れ、ひりひり感など
商品名:フエナゾール
一般名:ウフェナマート
湿疹、皮膚炎、帯状疱疹の治療に用います
副作用:発赤、刺激感、そう痒、丘疹、灼熱感など
商品名:ブデソン
一般名:ブデソニド
湿疹・皮膚炎、紅皮症、虫さされ、円形脱毛症などにも作用します
副作用:接触皮膚炎、毛のう炎・せつ(腫)症、刺激症状
商品名:トパルジック
一般名:スプロフェン
急性湿疹、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、皮脂欠乏性湿疹
酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎、帯状疱疹の治療に用います
副作用:赤み、刺激感、かゆみ、紅斑、腫脹、丘疹、落屑、接触皮膚炎
光線過敏症など
商品名:スルプロチン
一般名:スプロフェン
急性湿疹、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、皮脂欠乏性湿疹
酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎、帯状疱疹の治療に用います
副作用:赤み、刺激感、かゆみ、紅斑、腫脹、丘疹、落屑、接触皮膚炎
光線過敏症など
商品名:スレンダム
一般名:スプロフェン
痛みや腫れのある皮膚病の治療に用います。筋肉、関節などにも作用します
副作用:赤み、かゆみ、ほてり、腫れ、ひりひり感など
商品名:ジルザダック
一般名:ベンダザック
皮膚の赤みや腫れ、痛みやかゆみなど炎症による症状をやわらげます
湿疹や皮膚炎、皮膚の潰瘍の治療に用いられます
副作用:赤み、かゆみ、刺激、ほてり、腫れ、ひりひり感など
10種類(発売中止品含め)の非ステロイド軟こうを紹介いたしました
アンダーム(ブフェキサマク)の代用品を探す方もみえると思います
スタデルムで代替使用している皮膚科もあるようです
非ステロイドということもあり、顔に塗られる方も多いと思います
まれに、顔が真っ赤になり、目の周りが腫れて顔が熱を持っているような
感じになるケースもあるのでご注意ください
そのような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてくださいね