目の周りがかさかさして赤みを帯びてきた。
下まぶたにはプツプツが出ることもあるし、掻いているうちに目尻は切り傷っぽくなっている・・・。
やはりアトピーの症状に当てはまるみたい。
早く病院に行ったほうが良いのでしょうけど、自分でケアできるなら病院には行きたくないです・・・ステロイドという強い薬で副作用が出ると大変らしいから・・・。
この赤みを放置しておくとどうなってしまうのでしょうか・・・。
放置しておくと、かさかさが続き皮がむけてくることもあります。
その状態が気になるので家にいるときはいいのですが、外出時には人目が気になりファンデーションやコンシーラーで気になる部分を隠すなどをやってしまいがちです。
ファンデーションなどのメイクで隠すのはメイクを落とす時に肌に負担が掛かり、さらに悪化することにつながる為、好ましくありません。
かゆみ、湿疹、かさかさを3ヶ月ほど放置すると肌のごわごわが起きます。全身に痒みが広がる場合も多いですから、体中にゴワゴワ部分が広がることも多いのです。
象の肌のようなゴワゴワは苔癬化と毛孔性苔癬の2つに分かれます。
苔癬化(たいせんか)は炎症を抑えることが必要でステロイドなどの治療を必要とします。
毛孔性苔癬とは角質物が毛穴に貯まりゴツゴツしているだけの状態です。
丘診ともいいます。湿疹などの病気ではないため、赤みなどの炎症を抑える治療は必要ありません。
ケラチナミンなどの角質を溶かす成分がある保湿剤でケアできます。
肌のごわごわを放置すると、色素沈着の恐れがあります。
赤みが赤黒くなったり、目の周りが茶色くなったりします。
この茶色い色素沈着はクマではありませんので、なかなかとれません。
このとき、間違ってもクレンジング洗顔などでゴシゴシ洗いしてはいけません。
目の周りは外陰部を除き、体の皮膚の中でもデリケートな部分です。
もともと薄い皮脂を洗い落としてしまっては、弱ったバリア機能をさらに破壊してしまいますので治すのに時間がかかってしまいます。
皮脂膜を痛めると汚れも付きやすく、よけい黒ずんで見えることになります。
放置してしまうのは病院に行くのが嫌だからという人もいるかもしれませんね。
なかには、ステロイドを使ったことがある経験者の方が副作用を恐れて病院に行くのを躊躇してしまう場合も多いのではないでしょうか?
病院に行く機会を先送りにすると、早く治す機会を逃がすことにもつながりかねません。診断は受けておき、ステロイドは使いたくない旨をきちんと伝えれば大丈夫だと思います。
肌の赤み放置が続くと赤黒い色素沈着になる場合があります。
暑いところにいると、痒みはなくても赤黒さが目立ちます。
肌の黒ずみを消す一番いい方法は、肌のターンオーバーを待つことだと思います。
自然の法則に勝るものはありませんから・・・。
ターンオーバーとは、皮膚の一生みたいなものだと私は思います。
表皮細胞が基底層という部分で生まれ、28日間かけて新たな角質細胞となります。
古い角質細胞は皮膚の内側から押し寄せる新しい角質細胞に押し出される格好となり垢となってはがれ落ちる、という皮膚のサイクルのことをターンオーバーといいます。
肌の黒ずみを消すにはビタミンCが効果的です。
しかしビタミンCは肌への吸収がされにくいという性質を持っています。
そのビタミンCの弱点を改良した物がビタミンC誘導体です。
ビタミンC誘導体には新陳代謝を活性し美白効果のほか、老化(酸化)防止作用により、シワの除去や肌を若返らせる効能があります。
具体的には、角質層に浸透しやすく肌に吸収されてから、メラニン色素に近づき酵素の反応によりビタミンCに変化します。
そして、長時間、活性化した状態を持続する特性をもっています。
ビタミンCは、飲んで摂取するよりも直接塗る方が、数倍も効果があることが証明されています。
なので、塗るタイプのビタミンC誘導体化粧品を使うのがベターです。
良質のホホバオイルには皮膚の再生を促進するビタミンが豊富にあります。
皮膚が自然に再生するターンオーバーを促すというわけですね。
ホホバオイルのことをもっと調べてみると、肌の血流もよくしてくれるし、肌のしわやたるみも防ぎ、メラニン色素の生成と排出も促すことにより、シミやくすみも防ぐとありました。
アトピーがだいぶよくなってきたら、今までよりも色素沈着が気になりだします。
それは炎症によりメラニン色素が皮膚の奥に沈着している状態です。
アトピーの炎症は治ったけど、黒ずみ跡が気になる悩みを持つ方は多いです。
色素沈着を治すには、待つしかないとよくいわれていますが、皮膚の再生を促進すれば回復を早めることも可能です。
色素沈着の治りやすさは、黒ずみ部分の傷の深さによります。
皮膚表面の傷であれば、肌の再生は可能です。
皮膚下層部の真皮まで達すると、跡が残るケースも多いようです。
なぜならば、肌のターンオーバーが行われるのは表皮の部分であり、真皮にはターンオーバーの機能がないからです。
結論は、皮膚の表面の皮脂膜から奥の角質層の部分での黒ずみのうちに、急いでケアをしてやる必要があると思います。
この段階は「治すケア」といえると思います。
一方、放置しすぎて黒ずみの傷跡が、皮膚のさらに奥の真皮まで達すると跡となり「隠すケア」になってしまうからです。
隠すことは一生つきまとうケースが多く、気持ちの持ち方ひとつで常に悩んでしまうことにもなりかねません。
そうならないように、早め早めの対策が必要なのだと私は思います。