脱ステロイドによるリバウンドとはどんな経過を
たどっていくのでしょうか
ステロイド塗り薬の中止後、Ⅰ~Ⅳ型(1~4型)といわれる4つの
パターンで経過移行しますが、それぞれの特徴を紹介します
ステロイドが徐々に減量できリバウンドがほとんど生じない
リバウンドの山が1つで1~3ヶ月後のピークを経て6ヶ月未満で
症状が改善
リバウンドの山が2つで1~3ヶ月後、3~6ヵ月後のピークを経て
1年程度で改善
1~3ヵ月後にはリバウンドのピークとなるがその後の改善はゆるやかで
6ヶ月以上かかる
このうち、一番長い時間を要するのがⅣ型です
目安としては2年+α程度ですが個人差があり長引くこともあります
Ⅳ型に特徴的な、波を持ちながら緩やかに治っていくなかで起きる
時期と症状(○○期)について説明します
・真っ赤になってむくむ
・真っ赤になってジクジクと汁が吹き出す
・赤くてカサカサでむくむ
・掻いたところから汁が出る
・治まるにつれてむくみが取れてくる
・吹き出すような汁もなくなる
・赤くてカサカサが広がってくる
・赤くてところどころの引っ掻き傷から汁が出るがむくみはない
・さらに治まってくると赤黒くてカサカサ
・顔中心型、体中心型、全身型
・さらに治まってくるとほんのり赤くてカサカサ
・さらに治まってくるとカサカサのみの状態となる
全体を通していえることは、赤みは徐々に引いていきますが
赤みが減るのに対して湿疹部分の面積は広がっていくということです
赤みが引くことのほうが大事なので、気にしてはいけません
やめてしばらくすると、むくみや体液が吹き出ます
その後、むくみのないジクジクした引っかき傷の症状か
赤いカサカサのくすんだ肌になります
そのあとは、しばらくカサカサ状態の肌が続きます
このカサカサの状態は体内に蓄えられて炎症を起こす原因の
「酸化コレステロール」を体の外に排出するためのプロセスです
ここで気をつけないといけないことがあります
これをしないと脱ステが長引くことになります
先ほどの酸化コレステロールを体の外に出そうとしている
カサカサの時期には『保湿してはいけない』ということです
このタイミングでの保湿は、皮膚の表面にフタをする事につながり
悪いものを噴出し治ろうとしている体の働きを邪魔してしまうことになるからです
カサカサなのに保湿してはいけない時期がある
そう覚えて、この時期はなるべく何も塗らないようにしておきましょう