漆喰壁のメリットとデメリット|ひび割れのお手入れや補修方法を紹介中

最近は、日本古来の健康的な自然素材の壁材料を見直す動きが勢いづいてきました。

無添加住宅の魅力を、さらに紹介します。

それにしても、漆喰壁の魅力に、はまりましたね。
家の外壁だけでなく、内装壁にも漆喰が塗られており、ビニールクロスの壁とはえらい違いでした。

漆喰とは、消石灰に麻や藁(わら)の繊維または川砂などを加えて、海藻を原料とする糊で練り上げたものです。
ヨーロッパなどでは、何百年も前から使われ続けられている素材なのです。

きれいな白色が基本ですが、顔料を加えて様々な色合いを出すことも可能です。

多くの住宅で施工されている内装壁が「ビニールクロス」

ビニールクロスは石膏ボードに糊で貼り付けられています。
この方法は「乾式工法」と呼ばれています。

工期が短く済むので、価格面でも安くできます。

ビニールクロスの原材料はポリ塩化ビニールです。
ポリ塩化ビニールは燃えると有害なガスを発生し、シックハウス症候群の原因にもなる恐れがあります。

これに対し、漆喰を左官職人がコテで塗りつけていく技法は「湿式」と呼ばれています。

漆喰壁・天井には、どんなメリットがあるのでしょうか?

■漆喰のメリット

・VOC(有機溶剤)を放出しないので肌にやさしい。

・アトピーやアレルギーの原因となる空気中の化学物質や
二酸化炭素を吸着する性質がある。

・自ら固まる性質を持ち、化学接着剤を使う必要がない為、アトピー悪化につながるホルムアルデヒドを発生しない。

・結露しにくいので、湿気の多い季節もさらっとする。

・吸湿・放出性に優れており、湿度が高いと水分を吸い、低い時に吐き出す調湿機能がある。

・主成分の消石灰の作用で、カビやダニの発生を抑制する。

・弱アルカリ性のため、有機物を分解する殺菌機能があり、細菌の生育や、増殖を抑える。

・ほとんど無機質の不燃素材であり、ダイオキシンなどの有毒ガスが発生することはない。

・吸音性が高いので音が漏れにくい。

・感じがいい。独特の風合いがある。

■漆喰のデメリット

・工期が長く施工費も高めになる。

・熟練職人でないと、ひび割れなどが起こる。

・スイッチ周りに手あかが付くと落ちにくい。

アレルギー体質の方やアトピー肌の悪化の原因でもある。
カビやダニの発生を抑えたり、調湿機能が優れている点がポイントです。

特に、ホルムアルデヒドの原因である、ボンドが一切入っていないことが最大の魅力ではないでしょうか?

デメリットの、ヒビ割れや汚れやすいという点ですが、実は漆喰が汚れたり傷ついても、補修はとても簡単です。

漆喰のお手入れ方法を紹介します

部分的に汚れたり、落書き汚れの場合はサンドペーパーで表面を削り取ってください。

漆喰は、大体3~5mm程度の厚さで塗ってありますから、表面を削り落とせばきれいになります。

また、キッチンの油汚れなど少し広範囲な汚れの場合、生石灰を水で薄く溶かした溶液をはけなどで塗ります。

壁紙と比較したら簡単じゃないですか?漆喰の補修は誰でもできるのです。

■表面についた汚れ

#320~400番くらいのサンドペーパーで漆喰を軽く磨きます。
簡単に汚れが落ちます。専用の洗剤などは一切必要ありません。

■小さなキズ

水に溶かした生石灰を塗りこむだけで補修できます。
乾けば元通りです。

家を建てるのに、漆喰か、珪藻土か迷っている方も多いようです。

これらの違いについても、触れていきたいと思います。

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