珪藻土と漆喰の安全性の違いとは|発がん性がある結晶性シリカの粉に注意

img_2208.jpg

前回、漆喰の魅力について書かせて頂きました。
今回は、珪藻土について触れていきます。

珪藻土と漆喰の違いはなんでしょうか?
新築を考えられている方で、調湿効果や消臭効果がどれくらい違うか気にされている方は多いようです。

リフォームをしてから、乾燥することが増えてしまった・・・なんてこともおきていますからね。

しかし、一番気にして頂きたいのは安全性です。
調湿機能はもちろんのこと、有害物質が発生するかしないかも大切じゃないですか?

新築の家に引っ越してから、子供のアトピーがひどくなった方も多いようです。

珪藻土は七輪の材料を利用して考えられたもので、歴史としては30年ほどです。

七輪を知らない世代の方も多いのではないでしょうか?

私は、子供の頃、おばあちゃんの家に行くと大型の七輪が置いてあり、灰を長い箸のような物でつついた思い出があります。

大人になってからは、小型のもので、庭でサンマを
焼くのに挑戦しましたね

その七輪が廃れてきたのを背景に、七輪の材料の土と植物性プランクトンが湖沼に堆積したものを混ぜて作られたものが珪藻土の原料となります。

珪藻土のメリットとデメリットを紹介します

■珪藻土のメリット

①室内の水蒸気を吸湿、放湿するので湿度を一定に保つ

②七輪に使われるほど耐火性能が高い

③多孔質のため室内の匂いを吸着する
(ただし、ボンドで孔が埋まっていますので期待薄・・・)

④断熱、保温性能に優れている

⑤音の反響が少ない

⑥衝撃に強い

■珪藻土のデメリット

①壁に塗るには接着剤を混ぜないとダメ

②過乾燥の原因になったり、カビができやすい
(肌にとっては大敵です)

③表面の凸凹にホコリが溜まりやすい

④タバコの臭いには効果がない

⑤厚みがある

⑥劣化したり強くこすると粉が落ちる汚れやすく掃除がしにくい

⑦珪藻土の粉を吸うと肺ガンになる可能性がある

【デメリット①について】

珪藻土は、それだけでは粉です。
もともと固まる性質のものではないため、壁に塗るためには固化剤が必要となります。

ボンド、接着剤がないとくっつかないのです。

そして、それが最大のネックとなるのです。
珪藻土は、せっかく多孔質の穴がたくさんあって、本来は呼吸する素材なのですが、その穴を接着剤が埋めてしまうのです。

【デメリット②について】

調湿性があるから、健康素材に列挙されますが、自然素材にこだわるなら糊の材料に何を使うかが大切とされています。

常に湿気が多いと湿気が溜まったままとなります

そして、吸収した湿気からカビができてしまうため、防カビの混入も必要になってきます。

これが原因で起こる過乾燥はアトピー肌にとって大敵

放出されない湿気はカビ・ダニを生む原因となり、バリア被膜の弱った肌表面につき、皮膚炎を起こす可能性があります。

【デメリット③について】

表面の凸凹にホコリがつきますが、静電気は帯びておらず、掃除するときも取りやすいです。

アトピー肌が悪化しないよう掃除機を使って除去します

珪藻土は、30年ほど経つと、ポロポロ落ちてくるものです。
これは、加水分解という現象です。

リフォームでリビングに珪藻土を塗ってもらったら、梅雨時に粉になって剥がれてきてしまった・・・

そんなトラブル事例も多いようです。

加水分解は紫外線劣化など、多湿でなくても起きますが、多湿の場合にさらに加速するのです。

梅雨などの、常に湿気が多い状態では、湿気が溜まったままとなり、珪藻土を壁に塗れるようにした有機化合物などの『混ぜもの』を分解してポロポロと粉が落ちます。

この粉を「結晶性シリカ」といい、一度吸い込むと、体の外に出せません。

肺ガンになる可能性があるのに、あまりオープンにされていない珪藻土の欠点なのです。

珪藻土を作っている作業員で、肺ガンになる人がいますが、アスベストの時みたいに、問題化されないようにしているかもしれません。

キャンプ用のバーナーで、珪藻土を炙ってみてください。
接着剤の匂いがしてきます。

では、漆喰は大丈夫なのでしょうか?

漆喰もポロポロ落ちますが吸っても大丈夫です。
吸い込んでも、クシャミで出すことが出来たり、胃酸で中和されたりするからです。

健康に住める家を目指すなら、やはり漆喰がおすすめです

スポンサーリンク
スポンサードリンク
スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサードリンク