普通の薬と違ってジェネリック医薬品だと安くなるんでしょ?
皆さん、そこは知っています。
例えば代表的な高血圧の薬で比較します。
エナラプリルマレイン酸塩10mg錠。
新薬 15,592円
ジェネリック 1,346円
(自己負担3割で1年間・1日1錠服用した場合)
なんと、自己負担が14,246円も減ります。
ジェネリック医薬品の効き目は新薬と同等なのに、何がどう違うの?
確かに、なんで安くなるのか不安ですよね。
ジェネリック薬品とは、新薬の特許期間が切れた後に作られる医薬品、新薬と同じ成分、同じ効果があるのに値段がお得なんです。
てっきり、安いから効き目は劣るなんて思っていませんでしたか?
病院の診察から薬の受け渡しまでの間に「ジェネリック医薬品にしませんか?」と、病院側から言われたことはありませんか?
ジェネリックを扱っていない病院もあるでしょうし、経営上の業者つながり(利益・しがらみ)で使わないこともあるのかも?!
医師や薬剤師が、慣れ親しんだ新薬をなるべく使いたいといったこともあるでしょう。
その背景には新薬と全く同じものを使うわけではないので「同等の効果」というところで躊躇してしまうのではないかと思います。
確実なほうを処方しておくほうが良いと判断するのかもしれませんね。
ジェネリック医薬品を選ぶ、一番のメリットは「お財布にやさしい」ことです。
これは、家計も助かりますが、国や健康保険組合も助かることにつながります。
医療費は、税金と保険料と患者の窓口負担でまかなわれています。
高齢化で、国も保険組合も医療費が増えていることが問題になっています。
会社で扶養に入れるときに、渋い顔をされたりするケース、体験していませんか?
そんな背景もあり、企業でも「ジェネリック薬品を知っていますか?」という案内を積極的に行っているわけです。
新薬がジェネリックより高いわけは、研究や開発費用が掛かっているからです。
そのために、新薬には特許期間があり20~25年間はひとつの製薬会社から販売されます。
独占市場となるわけですから、価格設定も高くできるわけです。
ジェネリック医薬品は特許期間が切れた後に、ほかの製薬会社が同じ主成分や同じ効果で作られます。研究開発費用が大幅に抑えられるために、安い価格で販売できるのです。
もちろんジェネリック医薬品も薬事法に基づき、国の厚生労働省から承認されていますから
当然、厳しい審査をパスしています。安全性や効能なども新薬と同等なのです。
テレビCMでも最近は見かけなくなった感があるジェネリック医薬品ですが、理解したうえで選択すれば節約できますからオススメですよ?
取り扱っている病院では張り紙があるところもあるでしょうし、事前に問い合わせしてから
病院を選ぶ方法もあります。まずは、身近なかかりつけの医師や薬剤師に相談してみましょう。
いま処方されている薬がジェネリック医薬品に無い場合もありますし取り寄せしないと無い場合もあります。
「ジェネリック医薬品に変えてもらうことはできますか?」と気軽に聞いてみましょう。
ジェネリック医薬品は「同じ主成分で同等の効果」が得られるわけですが、安くしたいけど、変えるのに不安が・・・という方には『お試し調剤』という薬のもらい方があります。
処方された薬のうちの1週間分だけなどの短期間だけ、ジェネリックを試すことができます。
お試し期間が終われば、残りの薬もジェネリックに変更するかどうかを薬剤師と相談し、決めることができます。