いつの間にか、パックリ割れる指先・・・水を使うたびにしみたり、衣類などに、指先のひび割れ、ささくれ部分が触れて引っ掛かると、激痛とともに傷口が開いちゃう・・・。
皮膚科でもらった薬を使っているのに、あまり効果がないような気がしていませんか?
冬に起きるあかぎれのメイン対策は「乾燥から守ること」
皮膚が乾燥すると、皮膚のバリア機能も低下します。
皮膚をカサカサにしないことはとても大切になります。
あかぎれを治すには、どういった方法があるでしょうか?
日中に、ササッとできることと、水仕事中のケアのほか、夜寝ている間の集中ケアの3つを心掛けるのが効果的です。
■日中できる効果的な保湿ケア
ワセリンを頻繁に使う方法となります。
やり方は、手が濡れた都度、水分は拭き取らずに、そのままワセリンをすり込むという方法です。
ワセリンは保湿機能があるわけではなく、水分を閉じ込めフタをする役割です。
なので、水分を患部に与えてからワセリンでフタをして水分を逃さないという使い方です。
使うワセリンは、白色ワセリン、プロペト、サンホワイトのいづれかを状況に応じて使い分けると良いかと思います。
料理中なら、口に入っても安全なサンホワイトでしたよね。
症状がひどい場合は、使い捨ての薄手のビニール手袋をしたまま家事を済ませると良いでしょう。
どうして、濡れた都度なのでしょうか?
水仕事の直後は、手が乾燥するからです・・・
えっ?水を使っていたから、潤うんじゃないの?
と、思われたと想像しますが、濡れた水分が乾くときに、もっとも強く乾燥するのです。
たとえば、唇が荒れてカサカサになり、ペロッとなめた時は潤いますが、その唾液が乾くときは、強い乾燥状態になっていますよね?
乾燥を引き起こす水仕事が加わるから、あかぎれは治りくいのです。
■水仕事中の保湿ケア
水仕事中に、手が直接水に触れないように工夫します。
ビニール手袋をはめておこなうわけですが、裏起毛付きのタイプが気持ちいいです。
ただ、ハンドクリームやワセリンを塗った手ではめると、ビニール手袋の中が不衛生になりがちです。
ビニール手袋は洗って乾燥させるにも手間です。
丈夫な厚手のものを買うと、息を強く吹いて表裏をひっくり返そうとしても、ビクともしないものもあるので注意しましょう。
そのためにも、中に綿の手袋をはめてからビニ手をはめれば、洗うのは綿手袋だけで済みます。
綿手袋をすることにより、傷口の保護にもなり清潔です。
■寝てる間の集中保湿ケア
寝る前にもハンドクリームを塗って保湿して手袋をはめて寝る。
手を精製水などで濡らして潤し、水滴を拭かずにそのままワセリンを薄く塗り、手袋をはめて寝るという方法です。
これを繰り返すと、翌朝にはしっとりしてきます。
翌朝の手は手袋の中でかいた汗とビニールの匂いが混じり少々くさいので、刺激の少ない石けんでサッと洗い、また保湿しておくようにします。
ビニール手袋だと熱がこもり、気になって寝れない方もいます。
その場合は、綿手袋で代用しても良いです。
寝てる間の集中ケアは「湿潤療法」ともいえます。
ワセリンの付いたものを洗うのは実は大変な労力です。
洗濯機洗いだと、洗濯機の故障につながりやすいことも・・・
この療法に使う手袋は、使い捨てるやり方が主流になっています。
次回は、どんな使い捨て手袋が良いのか書いてみたいと思います。