顔の赤みと痒くないブツブツの原因は?頬にできた酒さ様皮膚炎の治し方

顔が乾燥し、かぶれたように真っ赤な炎症ができている
頬だけに赤いブツブツも・・・

痒みはまったく無いのですが、時々熱を持つ感じに
なることもあります

もともと軽いアトピーがあり、顔にもステロイドを
半年以上塗っているけれど、少しも良くなりません・・・

顔がアトピーの炎症みたいに赤いのに痒くはない
そして、ヒリヒリと灼熱感がある・・・

それは、酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん)という病気です

酒さ様皮膚炎は、湿疹やアトピー、ニキビと合併している場合も多く
見過ごされがちになりやすいのです

酒さ様皮膚炎とは、どんな病気でしょうか?

■どんな人がなりやすいの?原因は?

20~50代に多い病気です。火照りや、顔が赤くなりやすい素因を
持つ方で、顔に長期間ステロイドを塗り続けると起こりやすい
副作用とされています

■どのような症状が出るのでしょうか?

顔が酒に酔ったように赤くなります
痒みはほとんどありませんが、ピリピリした灼熱感を伴います
毛細血管の拡張や、ニキビのようなブツブツ(丘疹、膿疱)ができます

慢性の皮膚病なので、急激に悪化もしないけれど
放置したままにすると、少しずつ悪化します

また、酒さ様皮膚炎は、症状別に段階があります

・第一度(紅斑性酒さ)

鼻、眉間、頬、顎など顔の中心に、ほてり感を伴う潮紅
毛細血管の拡張が見られる
化粧品や石鹸など、軽い刺激でもヒリヒリしたり、熱感がある

・第二度(酒さ性ざ瘡)

紅斑性酒さの症状にプラスして、赤い丘疹や膿疱(のうほう)が
多発する

・第三度(鼻瘤)

鼻や頬を中心に、腫瘤(腫れ物、こぶ)状になる
頬だけで他の部位(鼻や顎)が赤くなってないなら軽度の酒さ

■どのように治せば良いのでしょうか?

まずはステロイドを塗るのを中止することです
ステロイドを塗るのを中断すると、症状が一時的に
かなり悪化しますが、その後に治るといわれています

ステロイドを中止するのと同時に、抗菌薬を内服します
(テトラサイクリン系:ミノマイシン、ビブラマイシンなど)
また、顔の皮膚が突っ張るため、亜鉛化単軟膏や
白色ワセリンなどを塗るようにします

顔の赤みの熱感が強いときは、冷やすことでずいぶん和らぎます

酒さ様皮膚炎は、ステロイドの塗り薬を不適切に使用していた
ことがきっかけとなって生じることが多いため、ステロイドを
含んでいる塗り薬を顔に使用していた場合は、それを中止する
必要もあるのです

ステロイドの長期使用が原因と思われていた節がありましたが
プロトピック軟膏の使用で、酒さ様皮膚炎になるケースも
増えてきているようです

ですから、ステロイドだけでなく原因となっている塗り薬が
あれば、その使用を中止するのが良いと思います

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