ステロイド依存症の悪循環をくりかえすうちに
最強であるstrongestでも効かなくなります
悪循環を断ち切ろうとして、いきなりやめてはいけません
ステロイドは長期にわたり続けている間に起こる副作用と
薬をやめたときに起こる副作用があります
今回は、やめたときに起こるほうを説明します
急にやめるとリバウンドという副作用が起きます
リバウンドとはどんな状態なのでしょうか?
そしてもうひとつの副作用は副腎不全というものです
まず、おさらいですがステロイド依存症とは
ステロイド剤を使用し、塗り終えたあとのステロイドのカスが
排泄されずに体内にとどまり酸化コレステロールに変化し
それが炎症を起こすから、さらなるステロイド塗布をする悪循環でした
ステロイド剤をいきなりやめると、それまで抑えられていた
炎症がいっきに噴出します
依存度が強かった人ほど症状がひどいわけですが
全身が赤く腫れたり、湿疹からジュクジュクした液が出る
などの症状が出て、とても辛い状態になります
これらがリバウンドの症状です
なぜ急に赤く腫れたり、体液が滲み出すのでしょうか?
それは、もともと体が作り出していた副腎皮質ステロイドホルモンが
弱ってしまったことによるものです
副腎皮質ステロイドホルモンは、体に起きるストレスに
対抗できるように分泌され、過剰にならないように脳が
コントロールをしていました
しかし、「人工のステロイド剤」を皮膚から血管や体内に取り込んだ為
脳が「血中にいつもステロイドホルモンがあるな」とカン違いし
副腎に「作りなさい命令」を出さなくなることに慣れてしまったのです
この状態が長引くことを「副腎不全」といいます
ステロイドをいきなりやめたときに併発する
服腎不全の主な症状はこちら
・強い倦怠感
・疲労感
・冷え性
・食欲が無い
・便秘
・低血糖
・低血圧
ステロイドを急にやめるとリバウンドがおきるから
やめる時は徐々に強度を落としながら止めていくように・・・
とよくいう理由のひとつは、体内の副腎や指令を出す脳が正しく
機能するようにリハビリも必要だからなのです