アトピー性皮膚炎で悩んでいる方にとって、合成界面活性剤不使用のデンタルケア用品を選ぶことはとても大切です。
私たちが毎日使う「歯磨き粉」にも合成界面活性剤は含まれています。
市販されている歯磨き粉には2~4%ほどの合成界面活性剤が含まれています。
合成界面活性剤の配合率はわずかですが、口の中は皮膚の表面のように、バリア機能を持っていませんので、吸収率を考えると軽視できません。
歯磨き粉の主成分は発泡剤と研磨剤であり、これらに保湿剤や結合剤、香味剤、防腐剤などが基本成分として加えられています。
発泡剤はラウレス硫酸Naというものです。
発泡剤の役割は、歯磨き粉を口内の隅々に行き渡るようにする働きや、スッキリ磨いた感じが得られる働きがあります。
そして、発泡剤はうがいしても口の中に残ります・・・
歯を磨いた後に、食べ物の味が変わるのは、そのせいなのです
これは歯磨き粉に含まれる合成界面活性剤が、舌の表面にある細胞に影響してしまっているからだといわれています。
敏感な方は、歯磨き剤に含まれる成分で、味覚障害になる場合もあるようです。
ほかにも、界面活性作用による歯垢の除去の役目もしているといわれていますが、あくまで補助的のようです。
研磨剤は歯垢やステインなどを落とす働きがあります
ホワイトニング効果が高い歯磨き粉には、強い研磨剤が含まれているため、歯のエナメル質を研磨することにより白い歯を作ります。
歯磨き粉をつけないと臭いや、スッキリ感が得られず、磨いた感じがしないとか、効果が感じられないという気持ちになりますよね?
しかし、実際のところ歯磨きの効果は歯磨き剤を使っても使わなくてもあまり変わりません
歯ブラシに水を付け、軽く歯や歯茎に当てて丁寧に磨けば充分です。磨き方に自信がない方は歯医者で指導を受けるのもいいと思いますよ。
歯茎に対しては、塩をつけて指マッサージしたり、口臭に関しては、舌苔ブラシで軽く擦るだけでも、臭いはかなり低減されます。
口臭や歯槽膿漏が気になる方は、正直、水洗いだけでは物足らないですよね?
成分が気になる場合は、歯磨き粉を付ける量を減らすという手もありますが、せっけんハミガキなど、アトピーや敏感肌の方向けのハミガキ粉を試すのも良いかもしれません。
研磨剤、発泡剤を使用しない歯磨き粉や、口の中や歯ぐきを清掃しやすいジェル状のもの、オーガニック成分の歯磨き粉などもありますので一度使ってみてはいかがでしょうか?
デンタルリンス(洗口液)を併用すれば、口内洗浄もできてスッキリしますが、界面活性剤が配合されているものがほとんどです。
隅々まで行き渡る液体なだけに、要注意ポイントです。
私のおすすめは、歯磨き粉を使わないで水と歯ブラシでブラッシングし、無添加のデンタリリンスを使い、うがいをする方法です。