アトピー肌が通常の治療法を行っていても炎症がなかなか
良くならない場合に光線療法という治療が行われる場合が
あります
まあ日光浴と同じ効果を治療で行うわけですね
日光浴と違う点は、皮膚炎の患部に対してピンポイントで
照射できる点でしょうか
もちろん光線治療の設備がある皮膚科でないとできません
光線療法は比較的、効果が長持ちします
光線療法の種類は2つあります
ひとつは紫外線のみ照射する方法、もう一つはソラレンと
いう日焼け促進剤を塗り、長波長紫外線(UVA)を
繰り返し照射するPUVA療法です
この治療は入院して行うのが一般的です
回数的には15~20回程度、照射するケースがほとんどです
生まれつきアトピー持ちで、日光に当たると顔が赤くなり
湿疹ができたりする方だっていますが、一般的に紫外線は
アトピー肌に良くないはずでは、なんて思いませんか?
しかし、子どものアトピー肌が夏の海水浴やプールで
日焼けして症状が改善することは昔から知られています
大人の場合でも暑すぎない温湿度で短い時間の日焼けなら
多くのアトピー肌の方に症状の改善が見込めるようです
なぜ改善されるのかは、まだ解明されていません
光線療法は免疫に作用することにより皮膚の炎症を
起こしにくくする効果があります
ただし人によって感染が起きやすい例もありますので
とびひができやすい方に光線治療はおすすめできません
UVB(紫外線B波)は皮膚の表面をサンバーン状態に
しますからやりすぎはシミの原因にもなります
短時間の日焼けであればアトピー肌の改善に効果ありと
書きましたが時間にして約10分程度が目安となります
慣れてきた場合は20分程度の照射も大丈夫なようです
光線療法の治療直後は日焼けのような状態になります
炎症のひどい部分に対し行うことが多い光線療法ですが
効果としては、かゆみ物質の放出が抑えられることや
かゆみを抑える脳内物質の増加、皮膚のバリア機能の
再生効果も得られるのです