両手の甲が痒くてしょうがない。手のひらには出ないのだけれど
手の甲に赤みや湿疹が出ていて、触ると象の皮膚のように固くなった・・・
両手の甲にアトピーが出ている方は、おそらく腕の内側の曲がる部分や
首や顔にも赤みや湿疹、かゆみがすでに出ていると思います
猛暑になると、汗で腕の曲がる部分は特に悪化しやすいので要注意ですよ
20才くらいから出やすい成人のアトピーですが、手のアトピーでかゆい思いを
している方は大変多いのではないでしょうか?
手の甲や、指の関節と関節の間が、かゆくなるのは辛いですよね
気が付くとポリポリ掻いてしまっているので、なかなか治らないということもあります
寝ているときも無意識で掻いてしまいがちです。痒さには、どうしても勝てません
朝起きると、ぶつぶつの先から血が出ていて「寝ているうちに掻いてしまった」と
気づきます。
痒くて寝付けないぐらい、ひどくならないうちに何とかしたいものです
また、アトピーが慢性化すると、苔癬化(たいせんか)といって皮膚が固くなる
ことがあります。手の甲の皮膚の厚みも増したような感じにもなります
部分的にコリコリしたしこりができて、痒いことがあります
ステロイドは、抑えるだけで副作用も恐いから・・・と、なるべく使いたくない方が
ほとんどだと思いますが、この苔癬化の状態になってしまうと皮膚科では
強めのステロイドを出すことが多いし、使わないとなかなか治らないのです
ステロイド外用薬の入ったテープ剤がありますから、患部を隠すぐらいの大きさに
切って貼ることにより、患部が密閉状態になり薬が浸透しやすくよく効きます
浸透しやすいということは、ステロイドの成分が吸収されやすいのです
塗り薬と比べて、テープ剤は皮膚からの吸収率が高く、肌への負担も大きいので
適正なタイミングではがすことが肝心です
ステロイドのテープ剤は約12時間で交換するようにします
また、皮膚への負担も考えて、はがした後はいったん塗り薬にします
次は半日後に、新しいステロイドテープ剤を貼るのが、肌への負担を減らす方法です
効果が出てくる目安は、コリコリしていたしこりが少しずつ柔らかくなり
かゆみが引いてきたら良くなってきた証拠です