アトピーで顔が赤くほてるような感じになる
ステロイド塗り薬を使ったときは、きれいになるけれど、次に症状が
出るときは前よりひどくなってしまう・・・
ステロイド塗り薬を使って悪化した感じがあり、使うのをやめた・・・
軽めのリバウンドはあったが、少しずつ良くなって安心していた
しかし、季節の変わり目になると、顔と首が赤くなり首の肌がガサガサになる
でも、ここでまたステロイドを使うというのは気がすすまない・・・
アトピーの症状が再発した人で、ステロイドは使いたくないという人には
漢方薬で全身の体調を整えながらアトピー肌の症状を治していく方法が
あります
慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返すアトピー性皮膚炎は
自律神経のバランスが乱れがちです。漢方薬を補助的に使うと少しずつ
体調が整い、アトピー性皮膚炎の症状が治まっていくことがあります
漢方薬は皮膚炎の状態と全身の体調などを総合的に見ながら処方します
アトピー性皮膚炎の症状が治まるとともに、便秘傾向が改善したり
疲れやすかった体質が良くなっていくこともあるようです
漢方薬は専門家に詳しく見てもらってから、自分の体質に合ったものを
組み合わせて処方してもらうのが1番です
一般的に処方される漢方薬を、症状別にいくつか紹介しておきます
【大人のアトピー性皮膚炎に多い顔のアトピーに・・・】
■顔が赤くほてりやすい症状で、乾燥も強い場合
炎症を抑える消炎剤として働き、皮膚の赤みをとってくれる清熱剤
口の渇きがある
百虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
顔中心に効く
治頭瘡一方(じずそういっぽう)
口の渇きがない
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
■乾燥は中程度で部分的にジクジクしている場合
顔中心の赤黒くてカサカサした湿疹に
柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)
むくみがなく、引っかき傷から汁や血がにじみ出している
消風散(しょうふうさん)
血液循環をよくして体をあたため、ホルモンのバランスを整える
加味逍遙散(かみしょうようさん)
■体力が低下している場合
消化機能の向上と冷え性の改善薬
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
水様性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔
五苓散(ごれいさん)
■手足の冷えを伴う乾燥した皮膚の状態
組織の水分と栄養供給を高める強力保湿剤
当帰飲子(とうきいんし)
■かゆみが強い状態
生理痛、足腰の冷え、手足のほてり、口や皮膚の乾燥
温経湯(うんけいとう)
■これらの漢方薬の飲み方を説明します
基本的には朝と夜の1日2回、それぞれ1包ずつ飲みます
食前に飲む。胃腸の弱い人は食後に飲むと良いです
(効果はあまり変わらないので・・・)
飲むことによって胃の調子が悪くなった場合は、すぐにやめること
まれに湿疹ができる場合があるが、その場合は服用を中止します
効果が出るのは1~2週間かかります
2週間飲んで効果がなければ、体質に合わない、薬の選び方が間違っている
ことが考えられます