アトピーなのに、あせもも発症することはあるのでしょうか?
赤くなる、ポツポツがある、がさがさする、痒みがある・・・
暑い季節に出来たものだから、きっとあせもだろうと思っていたら、実はアトピー性皮膚炎だったということもあります。
その逆で、アトピーかも・・・と心配していたら、実はあせもだったというケースもありますから、見分け方を知っておくといいですよ。
まずは、あせもの特徴とアトピー性皮膚炎の特徴を知っておきましょう
■あせも
☆あせもとは
あせも(汗疹)とは、汗のかき過ぎにより汗の出口である汗管が塞がれてしまうことによる湿疹をいいます。
☆あせもの特徴
暑い季節、気温の高い環境下で、首や関節の内側、お腹、背中、おしり、脇の下などに、ぷつぷつした赤い湿疹ができます。
炎症や痒みも起きます。
数日で治る場合が多いが、長引く場合もある。掻き壊したりすると、トビヒに移行する場合もあります。
■アトピー性皮膚炎
☆アトピー性皮膚炎とは痒みのある湿疹が、よくなったり悪くなったりを繰り返す病変をいいます。
☆アトピー性皮膚炎の特徴
皮膚が痒くなる、赤く腫れる、ブツブツができる、カサカサと皮がむける。
かさぶたができる、皮膚がコリコリと盛り上がったり硬くなったりする。
そして、このような湿疹が体の左右対称にできることが多い。
アトピーの出やすい場所が年齢によって変わっていく。
こういう違いがありますから、左右対称にできているか?を、最初の判断材料にしても良いかと思います。
あせもは、汗をかきすぎた状態を放置していると、発症するキッカケに・・・
■あせもにならないようにするには、以下の点に気を配りましょう
・部屋が暑いようであればエアコンで高温・高湿にならないようにする。
・汗をたっぷりかいた後は、シャワーを浴びる。
・汗をよく吸う下着を着る。
・汗の溜まりやすい部分をこまめに拭く(額、肘の内側、ひざの裏側、首、胸、おしりetc)できれば、冷たいタオルで拭くと良いです。
・ベビーパウダー(天花粉)をはたくのも、かなり予防効果があります。
炎症をともない、かゆみがあるような場合には、まず患部を洗い清潔にした状態にしてから、塗り薬を使います。
マイルドなステロイド外用剤か非ステロイド外用剤を使用します。
アトピーなのに、あせもを発症することがあります。
アトピーのスキンケアとして、保湿剤を毎日塗られている場合、保湿力が強すぎて、あせもが治りにくくなる場合があります。
保湿剤と弱いステロイドを混合した状態で塗るといいでしょう。
例えば、ヒルドイド(軟膏)とキンダベート(強度Ⅳランク、mild)を混ぜてあせもに塗ればよいと思います。
汗をかくことは、アトピーに対しても決して悪いことではありません。
ただし、汗をかいたあとのケアができない状態で大汗をかくことはアトピーの湿疹に滲みたりして悪化するので望ましくありません。
汗をこまめに拭く、洗い流す、着替えるなどができる環境下で汗を流すのがベスト。
体から本来の皮脂が生まれるわけですから、皮脂が不足しているアトピー肌の人にはとてもいい乾燥対策なのです。
また、かいた汗を拭けず、汗で覆われた状態のままにしておくと、皮脂汚れで毛穴がつまり、ニキビが出るはめになることもあります。
アトピーだけでも大変なのに、ニキビにもなってしまうのは避けたいですよね。
そうならない対策は、こまめに汗を拭き取る、汗をかいたらシャワーを浴びて清潔にすることです。できない場合は、、汗を吸う夏用下着にするのもおすすめ。
汗をかいてツーッと下着の内側で流れることがあっても、メッシュやキュプラなら吸った後も肌にペタッとくっつく事も無く、すっごく快適なんです。
買って着るだけの簡単な対策のわりに、あせも予防効果は絶大ですよ。